vocanoha

合成音声の音楽に、言の葉を捧ぐ:詩的なボカロ曲レビューサイト

ondo「One 2nd」


Lo-Fiホップの調子のある、アバンギャルドなトンデモポップだ。とどまることなく変転しつづける自分という存在は、過去に束縛されるものでもなければ、未来に拘束されることもない。あるべき未来をあらかじめ想定して、そこから逆算した現在が、最先端であった時代はもう終わった。具象化するポストモダン。そうした時代の無意識を、はからずも表象してしまった音楽なのであろうか。(utakiki)