vocanoha

合成音声の音楽に、言の葉を捧ぐ:詩的なボカロ曲レビューサイト

gunyo「箱舟」


どこまでも軽やかにリズミカルなポップチューンだ。まだ空想でしかない恋の予感。それをいまに成就しても不思議でないと信じきっている、あの無邪気な感覚。まだ運命の分かれ目とまでゆかない、一歩手前のゆるふわがひたすらに心地よい。例えばバスルームで膝を抱きながら、ふとためいきを漏らしてしまうような。ひとりぼっちの湯舟にて。(utakiki)