vocanoha

合成音声の音楽に、言の葉を捧ぐ:詩的なボカロ曲レビューサイト

mochy「ユタ」


すべての悔恨をあらい流してゆくような、爽やかなギターポップだ。ここにある孤独な人間が、それでも世界に生きようとするとき、他者としての声が必要になることがある。なにがあっても、僕はキミの味方だよとささやいてくれるような。自意識のない合成音声の歌声は、それを投影するできあいのスクリーンだ。これも自分ともう一人の自分の歌なのだろう。(utakiki)