vocanoha

合成音声の音楽に、言の葉を捧ぐ:詩的なボカロ曲レビューサイト

inuha「似合うはずだから」


ポップミュージックの普遍的な美をすくいとったかのような、オルタナ調のバラードだ。君がいなくても、なにも変わりようのない世界のありよう。でもこの心のスクリーンには、まったく異なる景色が映っている。例えばあの電信柱が突然歪んで見えるような。だがいまはそれでよい。ありのまま鮮やかな映像は、君のいる記憶の中にだけあればよいと、僕はそう決めたのだから。(utakiki)