vocanoha

合成音声の音楽に、言の葉を捧ぐ:詩的なボカロ曲レビューサイト

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

fumoffumomo「lemonbasement」

どことなく感傷的なドラムンベースの歌もの。ある暗がりで目を閉じていると、空間という束縛を超えて、はるかに夢想は広がってゆく。失われた存在と結びついた、レモンの香りの記憶は、いつまでも甘酸っぱいままだ。それはいまの現実ではないし、わたしの日…

ふるがね「たしかめて 」

ポップに跳ねるエレクトロニカだ。肌寒い冬の日、でも心はあたたかい。すべてが思い通りにゆくわけはないけれど、信頼にたる絆があれば、なんだかんだで乗りきれる。そんな楽天的な心意気も、歌の背景から聞こえてくるようだ。そのままどこまでも走り抜けて…