vocanoha

合成音声の音楽に、言の葉を捧ぐ:詩的なボカロ曲レビューサイト

ふるがね「たしかめて 」


ポップに跳ねるエレクトロニカだ。肌寒い冬の日、でも心はあたたかい。すべてが思い通りにゆくわけはないけれど、信頼にたる絆があれば、なんだかんだで乗りきれる。そんな楽天的な心意気も、歌の背景から聞こえてくるようだ。そのままどこまでも走り抜けてほしいと、涙をもよおす大人もいるかもしれない。それもまたこの楽曲の生みだす、額縁の外の情景なのだろう。よき冬の一コマである。(utakiki)