vocanoha

合成音声の音楽に、言の葉を捧ぐ:詩的なボカロ曲レビューサイト

二錠「エル」


冷たい痛みのある、淡い歌ものエレクトロニカだ。病床というメルヘンで、融解してしてゆく世界。身体という絆で結びついていた、貴方という存在もまた、それにつれこぼれ落ちてゆく。これが人生の結末なのだろうか。そんな疑念すら溶けてしまう、甘美なる死のロマンを想起させる音楽です。(utakiki)