vocanoha

合成音声の音楽に、言の葉を捧ぐ:詩的なボカロ曲レビューサイト

quoree「動物」


冬の地下鉄構内のような、淡い音響のエレクトロニカである。都市のうちにありがなら、そこでの人間の営みを、外部から冷たく眺めている。それは他者の喪失すらも、平然と受け入れてしまう冷たさかもしれない。そのとき私は、社会から疎外された存在という意味において、動物である。そしてそうした生き方もまた見逃されてあるのは、都市のよいところであろう。(utakiki)