vocanoha

合成音声の音楽に、言の葉を捧ぐ:詩的なボカロ曲レビューサイト

m.tomi「いつか」


ここではないどこかへと空想を誘う、民族調のエレクトロニカだ。それはファンタジックというよりも、逝きし代の精神世界への憧憬とでも言うべきであろうか。しかし継ぎはぎされた過去のモザイクは、同時に無意識の未来でもあるかもしれない。まったく内面へのトリップとは、時間軸に拘束されないものだ。その意味でのイノセンスであろう。(utakiki)