vocanoha

合成音声の音楽に、言の葉を捧ぐ:詩的なボカロ曲レビューサイト

SEE「アンバー」


爽やかな汗の香りのする、夏のポップチューンである。照りつける陽ざしの日々に塗りかさねられ、色香とともに記憶された情景と感情は、どこまでも鮮やかなまま色あせることがない。あのとき伝えたかった言葉のリフレインは、わずかばかりの切なさとなり、そして波紋となって広がってゆく。その快感にしばしも身を預けていたくなる音楽だろう。 (utakiki)