vocanoha

合成音声の音楽に、言の葉を捧ぐ:詩的なボカロ曲レビューサイト

よつゆまる「to coda」


渇いた音の轟く、歌ものポストロックである。あの星空のもと、あの波打ち際に、あの時の二人がいた。奇跡のように成就された世界の配列は、天体の運行とともに、残響の彼方へと消えてゆく。その記憶のまだ鮮明なうちに、あたかも映像のように投影された音楽。それはありし夏の日への挽歌なのであろうか。(utakiki)